昨年来、携帯電話やPHSなどで着信時の呼び出し音をメロディにして知らせる着信メロディが幅広い人気を集め、サービスを提供する電話会社、対応機種ともに増え続けています。メール機能による着信メロディのデータ配信サービスや、自分で電話機にメロディを入力するための本がヒットしているほか、入力用のガイドを同梱したCDも発売されるなど、さまざまな広がりを見せています。
このほどサンプル出荷を開始する『MA-1』は、こうした着信メロディを大幅に高音質化、多機能化させる携帯電話・PHS向けの汎用音源LSIです。現在の着信メロディが、単調な電子音をベースにしてメロディを奏でているのに対して、『MA-1』にはシンセサイザーやPCサウンドカードなどで幅広く使われている当社独自のFM音源(
注1)を内蔵しています。標準ライブラリとして128種の音色を用意しているほか、それぞれ異なる音色で最大4音の同時発音が可能になるため、着信メロディの音楽としての表現力が格段に向上します。また、コンパクトな大きさの演奏データで高音質なメロディが再生できるほか、携帯電話のCPUに負担を掛けずに複雑なメロディも再生できるハードウェアシーケンサーや、電話のボディー形状やスピーカの機種にあわせて音質を補正できるイコライザー回路を内蔵するなど、電話機への組み込み時の使い勝手の良さを配慮した設計になっています。さらに、ダイナミック型スピーカを駆動できる300mWのアンプを、単品の音源用LSIとしては業界ではじめて1チップ内に収めています。これにより、スピーカ用アンプを別途用意する必要がなくなり、省スペース化を実現します。
当社では、今回の『MA-1』の開発にともない、『MA-1』の性能を最大限引き出すための、音色のライブラリ、評価用のボード、演奏データ作成・編集用のソフトウェアを含むオーサリング・ツールも開発しております。オーサリング・ツールは、演奏データを開発するコンテンツプロバイダーに対して提供いたします。また、着信メロディや電話の保留音だけでなくさまざまな形態のコンテンツを実現するために、テキストや静止画データをメロディと同時に扱うことができるマルチメディアフォーマットを開発し、推奨していきます。
『MA-1』の主な特長は以下の通りです。