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ヒント&テクニック / 連載SMAF講座
リアルグルーヴ!リアルサウンズ!
第5回目 リアルな生楽器の音を奏でるWaveTable音源
MA-3チップでは、FM音源の他に、生のサウンドをサンプリングして演奏できるWaveTable音源も搭載しています。FM音源部では最大で同時32音の演奏が、そしてWaveTable音源部は同時8音の演奏が可能なので、トータルで同時40音もの発音数を持っていることになります。

    波形のLOOP再生やエンベロープの設定も可能な本格派
    音源LSI MAシリーズにおけるPCM波形の利用については前回も紹介しました。しかし、MA-3チップのWaveTable音源では音階をつけて演奏することができるので、リズムやSE以外…メロディやハーモニーのパートにも積極的に使っていくことが可能なのです。

    さらに、波形をループ再生させる機能と、エンベロープ・ジェネレーターやモジュレーション機能も用意されています。短い波形データから持続する音を作成したり、エンベロープ・カーブの設定やビブラート/トレモロ効果による音作りも行なえます。

    サウンドデモ051はWaveTable音源のみを使って演奏したストリングスのサウンドです。サウンドデモ051aをあえてサンプリングしたままの素の波形データで演奏し、サウンドデモ051bはループとエンベロープの設定をした音色で演奏しています。わずかな波形の断片からでも音が持続し、立ち上がりや余韻などに表情がついた様子に注意しつつ聴いてください。

    キャラクタの異なる音源の組み合わせが豊かなサウンドを作る
    FM音源は、音色パラメータの設定でさまざまなサウンドが得られるものの、基本的なキャラクタはどうしても似てしまいます。しかし、WaveTable音源はまったく異なる音源システムなので、同系統の音色であってもFM音源のサウンドに埋もれることがありません。うまく音源を使い分ければ、重要なパートを際立たせることが可能となります。加えて、それぞれの音源が得意とする音色を割り当てていけば、サウンドのバリエーションはさらに広がっていくのです。

    サウンドデモ052は、前半をFM音源のみで演奏し後半ではメロディやオブリのパートをWaveTable音源に差し替えて演奏しています。一方、サウンドデモ053は、FM音源の得意とするベル系のサウンドと、逆にWaveTable音源ならではの生のクワイアのサウンドを重ねてみました。FM音源にWaveTable音源を組み合わせたことで、サウンドが豊かになった様子を聴いてください。

    MA-3ではドラム音色の一部もWaveTable音源で演奏されている
    これまでのデモ曲でも多用してきましたが、MA-3のドラム音色の一部にはPCM波形が使われています。プリセット波形として、キック、スネア、クローズド・ハイハット、オープン・ハイハット、タム、クラッシュ・シンバル、ライド・シンバルの7種類が用意され、WaveTable音源部を利用して発音します。生ドラムをサンプリングしているため、非常にリアルなサウンドが得られるのが特徴です。

    サウンドデモ054では、前半のリズム隊はすべてFM音源のシミュレーション・サウンドで演奏、後半では主要な楽器をプリセットのPCMドラムに差し替えて演奏しています。ヌケの良いFM音源も良いのですが、重心が低くリアルなPCMドラムも魅力的です。

    ドラム波形のエディット&FM音色との組み合わせでさらに多彩に
    PCMドラムのサウンドは、ピッチ、ボリューム、パンポット、エンベロープのエディットが可能になっています。たとえば、プリセットのタムのように1つの波形からピッチを変化させてHi、Mid、Lowのバリエーションを作り、パンで左右に振り分けるといったことが可能なのです。

    前回は、ドラムの波形そのものを差し替えるテクニックを紹介しましたが、プリセット波形を用いてもエディットを加えることで曲調に合わせたサウンドを作ることができます。サウンドデモ055では、前半をプリセットのままのドラムキットで演奏、後半をエディットを加えた独自のドラムキットで演奏しています。ドラムが変われば全体の印象も変わるので、曲の質感を調整したいときなどにこの技を活用してみましょう。

WaveTable音源を使用するためには、波形の用意とサイズ調整、ループ処理など事前の準備が欠かせません。しかし、FM音源と組み合わせたときに1+1以上の効果が得られるので、MA-3チップ搭載の携帯端末での制作では積極的に使っていきたい機能と言えます。
MIDRADIO Player
下記のデモファイルの試聴にはMIDRADIO Playerのダウンロードが必要です。

同意書をお読みください
以下のファイルをダウンロードされた場合は、同意書(同意書を読むにはここをクリック)に規定された条項に同意されたものといたします。

WaveTable音源を使ったデモ曲を聴いてみよう
ここで紹介するデモ曲はすべてMA-3だけで演奏したものです。FM音源とWaveTable音源のキャラクタの違いやサウンドのリアルさを聴いてください。
SMAFファイル(.mmf)
mp3ファイル(.mp3)
MAサウンドデモ051a
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ストリングスの音をサンプリングしWaveTable音源で演奏している。素の波形のままでは音楽になっていないが、各種パラメータを設定することで楽器の音として演奏できるようになる。(051aはサンプリングしたままの素の波形データで演奏)
MAサウンドデモ051b
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ストリングスの音をサンプリングしWaveTable音源で演奏している。素の波形のままでは音楽になっていないが、各種パラメータを設定することで楽器の音として演奏できるようになる。(051bはループとエンベロープの設定をした音色で演奏)
MAサウンドデモ052
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メロディのストリングスとオブリのブラスの音に注目。前半はFM音源によるシミュレーション、後半はサンプリングされた生音で演奏している。FM音源とは違うリアルなサウンドを聴いて欲しい。
MAサウンドデモ053
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FM音源は、かすかなノイズが混ざったようなクワイアのサウンドはちょっと苦手だ。そこをWaveTable音源でフォローし、FM音源には得意技のベル系のサウンドを担当させている。
MAサウンドデモ054
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前半をFM音源、後半をWaveTable音源を使ってドラムを演奏している。ドラムが他のパートと異なる音源になったことで分離が良くなっている点にも注目しよう。
MAサウンドデモ055
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今度は全部WaveTable音源のドラムで演奏しているが、後半ではピッチなどをエディットしている。曲調にマッチした軽快な感じに仕上がった。

MIDRADIO Player
上記のデモファイルの試聴にはMIDRADIO Playerのダウンロードが必要です。

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Copyright(c) 2008 Yamaha Corporation. All rights reserved.
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