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ヒント&テクニック / 連載SMAF講座
「いいとこ録り」のPCMをFMに絡める
第4回 PCM波形でサウンドにアクセントを加える
レイヤーサウンド(音色合成)は、サウンドのバリエーションを得たり音質を補正するだけではなく、音源の設定や打ち込み方を工夫することで、音に深みや広がりを与えることもできるのです。

    リズム隊のサウンドをオリジナルPCM波形で演奏
    MA-2ではすべてのリズム楽器が、MA-3では一部のドラム音を除くリズム楽器が、FM音源によってシミュレーションされています。ヌケの良さを追求する部分ではFMサウンドによるパーカッションは魅力的ですが、リアルさを追求する箇所では本物のサウンドをサンプリングしたPCM波形が有利でしょう。

    例えば、MA-3ならば基本ドラム以外でよく用いられるパーカッションをPCM化すると大変にリアルなリズム・セクションが得られます。もちろん、スネアやキックなどリズムの核となるサウンドを曲調に合わせて差し替えるのも効果的です。

    サウンドデモ041では、前半をプリセット音色を用いたリズム隊で、後半をオリジナルPCM波形を加えたリズム隊で演奏しています。

    シンセ音や日常の音、声を効果音として利用する
    FM音源を使えば、さまざまなシンセ・パーカッションやSEを作ることが可能です。さらに、PCM波形を加えれば、デジタルなFM音源とはキャラクタの異なる音、例えば、アナログ・シンセのサウンドもサンプリングすることで利用できるようになります。ノイズを加工したパーカッションや効果音は代表的な音と言えるでしょう。

    また、実在するサウンド…動物の鳴き声や車のクラクション、ドアの開閉音など日常の情景を表わすサウンドをSEとして取り入れても面白い効果が得られます。あるいは、ラップなどの生声やスクラッチ音などジャンルを特徴付けるサウンドを取り入れることも可能です。

    サウンドデモ042は爆発音や犬の鳴き声を、サウンドデモ043ではボイス系のサウンドをサンプリングして演奏しています。FM音源とのキャラクタの違いを聴いてください。

    リズムループを使ってブレイク・ビーツを打ち込む
    ここまでは単発のサウンドをサンプリングした例ですが、波形メモリをフルに活用すれば、ある程度の長さのあるフレーズを演奏することも可能です。代表的な例としては、リズムループの利用が考えられます。

    その際、1ループ分をそのまま取り込むのではなく、いくつかのブロックに切り分けてサンプリングするのがコツです。その演奏順やタイミングを変化させれば、1つのリズムループからさまざまなバリエーションが作れます。つまり、小さな携帯端末の音源で、ブレイク・ビーツの手法を使った曲作りが行なえるのです。

    サウンドデモ044は、リズムループを加工したものと通常のドラムキットを組み合わせたリズム隊で演奏しています。単なる打ち込みのドラムと異なり、複雑で独特のノリが出ている様子を聴いてください。

    ストリーム再生によりフレーズを丸ごとPCM化することも可能
    PCM波形の演奏では、音源チップの小さな波形メモリの中にサウンドのデータを取り込むため再生時間に限りがあります。

    しかし、MA-3に用意されるストリーム再生機能を利用することで、端末のメモリから逐次波形データを読み出しながら再生できるため、音源チップの波形メモリに収まらないような長時間のPCM波形を曲に取り入れることが可能となるのです。

    サウンドデモ045では、3小節目からストリーム再生によるギターとブラス、生ドラムのループを重ねています。携帯端末とは思えない生々しいサウンドを体験してください。

このように、PCM波形を利用することで曲にアクセントを加えることができます。波形メモリのサイズは限られているので、PCM化にふさわしいサウンドを見極めるセンスが重要です。
MIDRADIO Player
下記のデモファイルの試聴にはMIDRADIO Playerのダウンロードが必要です。

同意書をお読みください
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デチューンやコーラス、エコーを駆使したデモ曲を聴いてみよう
ここで紹介するデモ曲はすべてMA-3だけで演奏したものです。ドラムのほかは、すべてFM音源を使用して作成しています。
SMAFファイル(.mmf)
mp3ファイル(.mp3)
MAサウンドデモ041
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後半からキック、スネア、ハンドクラップ、タンバリン、コンガをオリジナルのPCM波形に変更。波形の差によるリズム隊の違いを聴き比べてみよう。
MAサウンドデモ042
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パッドパートの後半に、モジュレーション(ビブラート)をかけたパートを重ねている。独特のうねりを伴う厚みのあるサウンドを聴いて欲しい。
MAサウンドデモ043
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DJっぽいボイスをサンプリングし、アクセント的にちりばめてみた。楽器音とは異なる生声の存在感とサンプリングならではの“遊び”を聴いて欲しい。
MAサウンドデモ044
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2拍分のリズム・ループをビート単位で切り出し、自由な順番とタイミングで演奏したリズムを使用。打ち込みドラムだけとは異なる複雑なリズム隊を作っている。
MAサウンドデモ045
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2小節分のフレーズをサンプリングし、2ch分のストリーム再生を利用しステレオで鳴らしている。打ち込みの演奏は、一部のドラムとベース、ストリングス、掛声だけだ。

MIDRADIO Player
上記のデモファイルの試聴にはMIDRADIO Playerのダウンロードが必要です。

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Copyright(c) 2008 Yamaha Corporation. All rights reserved.
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