携帯端末の再生システムは主にモノラルですが、音源自体はステレオに対応しています。通常は、各パートの定位によりステレオ感を作っていきますが、先ほどのエコーやコーラスの効果を加えたパートでは、単独でも広がり感のある擬似ステレオ効果が得られます。
方法は、原音パートとエフェクト・パートをパンの設定によって左右に振り分けるだけと簡単です。デチューン/コーラス・パートの場合は音が左右にフワッと広がり、エコー・パートの場合は音が左右へ飛ぶようになります。
サウンドデモ034では、バッキング・パートを擬似ステレオ化し、メロディにもう1つエコーパートを追加し左右に飛ばして動きを出しています。モノラルと擬似ステレオの広がり感の違いを聴き比べてください。
これらのテクニックは、1つのパートを演奏するために複数のパートを重ねるため、発音数が不足しがちです。効果的なパート/フレーズに使用を絞り込んだり、和音パートの音を間引くなどの工夫が必要でしょう。