Yamaha SMAF GLOBAL
ホーム SMAFとは? ツール ヒント&テクニック サポート
ヒント&テクニック / 連載SMAF講座
一度聞くとクセになる深く美しい響き
第3回 サウンドに深みを与える、レイヤーを応用したテクニック
レイヤーサウンド(音色合成)は、サウンドのバリエーションを得たり音質を補正するだけではなく、音源の設定や打ち込み方を工夫することで、音に深みや広がりを与えることもできるのです。

    重ねた音をデチューンすると艶のあるサウンドに
    複数パートを利用して音色を重ねるとき、それらのピッチが微妙に異なると干渉を起こして艶のある豊かなサウンドに変化します。

    その効果がもっともわかりやすいのは、同じ音色を重ねてデチューンした場合です。サウンドデモ031のエレピのパートは、後半からデチューン・パートを重ねることによってサウンドが艶やかに変化する様子を聴いてください。

    このデチューン効果を得るには、曲データ側で演奏時のピッチがズレるように設定しなければいけません。これは、デチューン・パートを演奏するトラックの先頭(または、ディチューンを開始する)小節にピッチベンド情報を入力し、ほんのわずかだけピッチを変化させればOKです。

    重ねた音にビブラートをかけるとコーラス効果が得られる
    ピッチを一定の幅でずらすデチューンではなく周期的に揺らすビブラート効果でも、干渉を起こしてサウンドが変化します。先ほどのデチューンとは少々ニュアンスが異なり、艶に揺らぎを加えたような"コーラス効果"となります。こちらは、サウンドデモ032のようなPAD系のサウンドと相性が良いと言えるでしょう。

    曲データでは、ピッチベンド情報の代わりにコントロール・チェンジ1番のモジュレーションを入力し、常にビブラート効果がかかるようにすればOKです。ただし、選択した音色がモジュレーションによりビブラートがかかるよう設定されている必要があります。音色データとの連携が欠かせませんが、ピッチベンドを利用するよりもコントロール・チェンジを利用する方が、少ないデータ量でピッチのズレを実現できるため、容量の制約が厳しい環境で有効です。

    重ねた音の発音タイミングを遅らせて擬似的にエコー効果を得る
    そして、音に深みを与える代表的な効果としてエコーがあります。本来は、原音に対して遅れて聴こえる反響音や残響音のことですが、2つのパートに同じフレーズを用意し、エコー・パートとなる方の発音タイミングを後ろにズラすことで擬似的に再現することができるのです。これは、メロディ・パートに有効なテクニックと言えます。

    サウンドデモ033では、メロディの後半からエコーを加えて演奏しています。この擬似エコーは、先ほどのデチューンやコーラスとも非常に相性が良いので、それらも同時に設定しています。

    エコー/コーラス・パートを左右に振り分けて擬似ステレオ効果
    携帯端末の再生システムは主にモノラルですが、音源自体はステレオに対応しています。通常は、各パートの定位によりステレオ感を作っていきますが、先ほどのエコーやコーラスの効果を加えたパートでは、単独でも広がり感のある擬似ステレオ効果が得られます。

    方法は、原音パートとエフェクト・パートをパンの設定によって左右に振り分けるだけと簡単です。デチューン/コーラス・パートの場合は音が左右にフワッと広がり、エコー・パートの場合は音が左右へ飛ぶようになります。

    サウンドデモ034では、バッキング・パートを擬似ステレオ化し、メロディにもう1つエコーパートを追加し左右に飛ばして動きを出しています。モノラルと擬似ステレオの広がり感の違いを聴き比べてください。

これらのテクニックは、1つのパートを演奏するために複数のパートを重ねるため、発音数が不足しがちです。効果的なパート/フレーズに使用を絞り込んだり、和音パートの音を間引くなどの工夫が必要でしょう。
MIDRADIO Player
下記のデモファイルの試聴にはMIDRADIO Playerのダウンロードが必要です。

同意書をお読みください
以下のファイルをダウンロードされた場合は、同意書(同意書を読むにはここをクリック)に規定された条項に同意されたものといたします。

デチューンやコーラス、エコーを駆使したデモ曲を聴いてみよう
ここで紹介するデモ曲はすべてMA-3だけで演奏したものです。ドラムのほかは、すべてFM音源を使用して作成しています。
SMAFファイル(.mmf)
mp3ファイル(.mp3)
MAサウンドデモ031
Play Download
Play Download
エレピパートの後半にデチューンを加えたパートを重ねている。透明感のある艶やかなサウンドに変化する様子を聴いて欲しい。
MAサウンドデモ032
Play Download
Play Download
パッドパートの後半に、モジュレーション(ビブラート)をかけたパートを重ねている。独特のうねりを伴う厚みのあるサウンドを聴いて欲しい。
MAサウンドデモ033
Play Download
Play Download
メロディ・パートの後半にエコーを加えたものだ。エコーパートにデチューンやビブラートを併用することで、艶と深みのある豊かなサウンドとなる。
MAサウンドデモ034
Play Download
Play Download
デチューン、コーラス、エコーの各パートを左右に振り分けることで擬似ステレオ効果を得ている。エレピ、パッド、メロディが広がる様子を確認してみよう。
MAサウンドデモ035
Play Download
Play Download
すべてのテクニックを使いバランスなどを調整したもの。発音数を稼ぐために和音を間引く作業も行なっている。また、PCMパート(BRASS、STRINGS)のオブリを加えてみた。

MIDRADIO Player
上記のデモファイルの試聴にはMIDRADIO Playerのダウンロードが必要です。

前ページ 次ページ
連載SMAF講座
Copyright(c) 2008 Yamaha Corporation. All rights reserved.
Copyright(c) 2008 Yamaha Corporation. All rights reserved.
ページのトップへ 利用規約 プライバシー規約 サイトマップ