サウンドデモ024のように、バッキング・パートにレイヤーサウンドを利用するとボイスを大幅に消費してしまいます。また、音数が多いと小径スピーカーが飽和してしまい、逆効果となってしまいます。
そこで、和音を構成するすべての音を重ねるのではなく、例えば、トップとボトムのノートだけというように一部の音のみを重ねることでボイスの消費を抑えつつ厚みを得る工夫が必要となります。また、残す音の選び方によって中低域を膨らませたり、トップ・ノートの動きを目立たせるなど、特定の帯域を強調するような使い方も可能です。
このボイスを間引くテクニックは、テンション・ノートを含むボイス数の多い和音を打ち込む場合にも有効で、2つのパートにボイスを分散させることでサウンドの豊かさと複雑なハーモニーの両立を図ることができます。
サウンドデモ025は、バッキングを正直にレイヤー化した状態から、ボイシングやレイヤー・パートを変化させていったものです。少ないボイス数でも同様の効果が得られる様子、また、同一ボイス数でも異なる響きが得られる様子を聴いてください。
携帯電話の着信メロディは、データ容量などの制約があるため、不要な音をうまく省きつつ重ねていくことがレイヤーサウンドを活かすためのコツです。また、2つの音色がバラバラに鳴っているのではなく、1つのサウンドとしてまとまって聴こえるようなミキシングも重要です。