連載SMAF講座
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Dave's Tips for SMAF
ヤマハの携帯電話用LSI「MAシリーズ」はFM音源を搭載しており、SMAFと組み合わせることで能力を最大限に発揮することができます。今回は、携帯端末におけるFMサウンドの利点に注目してみましょう。
FM音源は、音色パラメータの設定で自由な音作りができるシンセサイザーです。わずかな音色パラメータから、多彩なサウンド・バリエーションが得られるFM音源は、データ容量に制約のある携帯電話端末用の音源に最適なのです。
「MAシリーズ」も高性能なFM音源を内蔵しているため、生楽器っぽいサウンドからシンセ音、効果音にいたるまで、それこそ無限の音作りが可能です。
また、FM音源なら、フレーズや他のパートとの重なり具合いによって演奏に最適なサウンドに作りこむことができます。
曲に応じたこの「サウンドの微調整」がクオリティUPのポイントです。単に音を再生するだけのPCM音源などではサウンドの微調整はむずかしいので、これもFM音源ならではのメリットと言えます。
携帯端末はカバンの中やポケットに入れて持ち運ぶことが多いため、着信メロディなどのサウンドはヌケのよい聞き取りやすい音である必要があります。どんなに高性能な音源システムを搭載していても、肝心なときに着信の確認ができなければ着信メロディとしての意味がありません。
その点、FM音源は、非常に豊かな倍音を含む高い周波数をもったサウンドを作成でき、着信を知らせるための音源として最適です。
また、携帯端末の着信メロディは小出力のアンプ&小さなスピーカーで再生されるので、中低域の再現性が悪く、わずかな入力オーバーでもすぐに音が歪んでしまいます。波形そのものを合成できるFM音源では、音作りにはノウハウが必要ですが、どの帯域に倍音を発生させるかをある程度コントロールできるため、再生システムに最適な音量バランスと音色で楽曲を演奏することが可能となります。
FM音源は、リアルタイムで波形を合成しているので、わずかなデータ量からでもダイナミックに変化する表情豊かなサウンドを作ることができます。
サウンドデモ011〜013では、2小節に渡って刻々と変化していく低音域のシンセ音、同じフレーズを繰り返しながら音色の明暗が変化するシーケンス音など、動きのある音色をフィーチャーしてみました。また、往年のテクノ風の曲調に合わせて、シンセらしい刺激的なサウンドを多用している点にも注目してください。
もちろん、ポピュラー系の楽曲に向いたベーシックな楽器音も得意としています。サウンドデモ014や015では、FM音源の定番ともいえるきらびやかな楽器音をフィーチャーしてみました。FMシンセ定番サウンドだったエレピやベースのサウンド、アタック感が心地よいマリンバ、硬質なシンセ・リードなどを、小さな携帯端末で演奏することができるのです。
下記のデモファイルの試聴にはMIDRADIO Playerのダウンロードが必要です。
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FM音源を駆使したデモ曲を聴いてみよう
ここで紹介するデモ曲はすべて
MA-3
だけで演奏したものです。ドラムとサウンドデモ012、013のノイズのほかは、すべて次回以降で紹介するディレイ・パート、デチューン・パート、モジュレーション、パンの設定などの打ち込みテクニックを駆使したFM音源の音です。ZIPファイルは、ダウンロード後に解凍ツールで解凍すればSMAFファイル(.mmf)となります。
SMAFファイル(.mmf)
mp3ファイル(.mp3)
MAサウンドデモ011
ステレオ感とフレーズの動きを得るために、打ち込みによるディレイ効果を利用。過激なFM変調による低音域のSweep音や後半のメロディなどの刺激的で動きのある音を作成。
MAサウンドデモ012
バッキング・パートは同じフレーズを2トラックに分けて打ち込み、デチューン&モジュレーションを加えて左右に振り分けることで広がりのあるサウンドとしている。
MAサウンドデモ013
SAW WAVE系のシーケンス・パターンでMONOモード+レガート奏法を使用。スローな設定EGによる音色変化の中でフレーズを演奏。フィルターを開閉したような効果を得ている。
MAサウンドデモ014
着信メロディ向きに作成したヌケのよいメロディ音色とFM音源らしいサウンドのアンサンブル。FMらしい音色については、同社のFMシンセDX7のプリセット風の音色を作成した。
MAサウンドデモ015
前半のメロディ、後半のアルペジオ、それらを繋ぐ部分に挿入されるTreeBellなど、FM音源が得意とする金属系の音色を作成した。
上記のデモファイルの試聴にはMIDRADIO Playerのダウンロードが必要です。
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